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『帝乃三姉妹』先行上映会 速報オフィシャルレポート
『帝乃三姉妹、お披露目会。〜先行上映イベント〜』
- 日時
- 2025年6月21日(土)10:10の回上映後
- 場所
- ユナイテッド・シネマ アクアシティお台場
- 登壇
- 綾世優役・日向未南、帝乃一輝役・天海由梨奈、帝乃二琥役・古賀葵、帝乃三和役・青山吉能/MC・森遥香

「今ではみんなでいるのが落ち着く」家族のようになっていった帝乃家
2025年7月9日(水)からの放送に先駆け、6月21日(土)、ユナイテッド・シネマ アクアシティお台場で、第1〜3話の先行上映会を行ったTVアニメ『帝乃三姉妹は案外、チョロい。』。『帝乃三姉妹、お披露目会。』と題した本イベントに、綾世優役・日向未南さん、帝乃一輝役・天海由梨奈さん、帝乃二琥役・古賀葵さん、帝乃三和役・青山吉能さんのメインキャスト4名が登壇しました。その様子をオフィシャルレポートでお届けします。
キャラクターカラーの鮮やかな衣装で登場した4人は、早速集まったファンにご挨拶。青山さんが「『お披露目会』ということで、作品やキャラクター、私たちキャストのいいところを少しでも知っていただけたらと思います」と話し、そこから「みんなのいいところを、3つずつ言っていこうね!」と続けたことで3人が慌てだし、これに客席からは笑い声と拍手が。
改めて完成映像を観た感想を聞かれた日向さんは、「作画も音楽も声のお芝居もお話も、全部素晴らしくて。漫画がそのままアニメになったような印象を受けましたし、アニメならではの良さも加わっていると思います!」と、コメントに熱が入ります。また古賀さんからは「二琥ちゃんが登場するところでの、空気のきらめきの表現がすごかったし、みんなの瞳の表現もきれい!」と語り、3人が同意する姿からも、キャストも完成度の高さを感じている様子。青山さんは「音楽はパリで録ってきているから!」と制作小話を出しつつ、帝乃三姉妹に相応しい音の面での豪華さに触れ、「最高級品のような作品です!」と胸を張ってみせました。
実は特番『初めての、顔合わせ。』で、自分以外の共演者を知った一同。みんな揃ってアフレコ収録を進めていくなかで、当初と関係性は変わったか?と聞かれ、ドギマギと顔を見合わせる一幕も。青山さんが「あのサプライズの顔合わせのおかげで、一致団結できた気はする」と言うと、古賀さんからの「あの後、みんなでご飯に行ったのも良かったなって」という言葉から、交流の場があったことが明らかに。さらに天海さんが「キャストだけでなく、スタッフさん方とも、アニメを作りながら絆が深まっていったと思う」と話すと、「今となっては、みんなでいるのが落ち着く」と告白する日向さん。これには三姉妹キャストも「そうだね!」と笑顔で頷きます。加えて日向さんは、「プロデューサーが『家族のような雰囲気にしたい』と小声でおっしゃっていたことがあって。実際そうなれたと思います」と、関係性の変化を語るとともに、現場にアットホームな雰囲気が流れていることも教えてくれました。

古賀さん本人が再現! 声優人生のなかでも大事になった言葉
ここから第1〜3話の物語を振り返っていくことに。古賀さんが「登場シーンから“強キャラ感”がスゴかった!」と挙げると、天海さんは「凶悪な顔の三和のアドリブがすごく好きです。極悪な笑い声が入っているんですよ」と、名場面をピックアップ。これに三和役である青山さんは、「ああいうの、得意なんですよ~」とにやり。
徐々に三姉妹の隙が見えていく物語とあって、初登場時からの演じ分けは意識していたのか?という質問に、「優はそこまで変わらないけど、三姉妹は徐々にチョロくなっていくから、けっこう変わっている気がします」と日向さん。すると天海さんは、「作中で猫の表現が出てくるように、野良だったり出会ったばかりの猫って威嚇するけど、だんだん家猫になっていく感じがありました」と、懐柔されているのを実際感じているそうで、「日向の演技が、私たちをそうさせたというところもありますよね」ともコメントし、「本当? やったあ」と日向さんを喜ばせていました。
また、演じるうえで意識していることを聞かれた4人。日向さんは「優はとにかく感情がジェットコースター。いつもはホワホワしているかと思いきや、急にイケボや囁き声を出すので、一気に変わるその切り替えは、すごく意識しています」と明かします。
続いて天海さんは、古賀さんとのエピソードを告白。「自分が最初、一輝の外見や第一印象を引きずってしまっていた部分があって。そこで大先輩である古賀葵さんに、ご指導をいただいたんです」と語り出すと、「ご指導なんてしてないよ!」と古賀さんは慌てて謙遜。その隣では青山さんがちからこぶを作ってぽんぽん叩きながら、誇らしげな顔を浮かべ、同事務所所属という共通点も持つ三姉妹の微笑ましいやり取りが見られました。
天海さんは古賀さんから、自身の声優人生のなかでも大事な言葉をもらったと感じているそうで、「そこから一輝の可愛らしい部分も思い切って演じられるようになって、すごく楽しかったです」と吐露。ここで古賀さんから、そのときの話を再現してもらうという流れに。「恥ずかしい……なんて言ったっけ……」と控えめな古賀さんでしたが、天海さんの悩みを受け、「人間って生きていたら喜怒哀楽、いろんな感情になるじゃない。そしてそれがふと出るときって、同じトーンではないじゃない? 一輝さんも可愛いとき、カッコいいとき、驚いたとき、それぞれでその顔になるから、縛られすぎなくていいんじゃない?」と伝え、キャスト&客席からは大きな拍手が贈られて、照れ笑いする古賀さんなのでした。

「“可愛い”って何?」「“棒読み”って何だっけ?」それぞれの挑戦と苦労
そんな古賀さんは、二琥のような武闘派キャラを、これまであまり演じてこなかったのだとか。アフレコ時に「がなりすぎなくていい」とディレクションも受け、自身としても二琥は挑戦の役だったと言います。「私もカッコよくしなきゃ!という意識があったんですけど、生きていればいろんな感情があるよなと。そこからは彼女らしさが滲むように、みなさんとの掛け合いから、繊細に感情を捉えて演じさせていただきました!」と教えてくれました。
一方青山さんも、発声を含め、三和のような役どころはあまり演じた機会がなく、頭を悩ませたと言います。「三姉妹では三和が一番遊びがある人だと思ったので、そういうところは全力でやらせていただきました」としながらも、「ただ、私も“可愛い”がちょっと苦手で……」と苦しみを共有。「三和はもちろん可愛いんですけど、(お芝居が)可愛くならないのが大きな課題で。『もっと可愛くしてほしいんだよな~』とリテイクをいただくたび、『可愛いって、何? これも可愛いって言ってくれる人はいるんじゃないの? 可愛いは千差万別……』って」と、試行錯誤していたことが窺えました。それでも「ときたま王道の可愛さが出て、それが良いんですけど、自分は邪道を来たので。ただ、たまには王道を歩んでもいいんじゃないかと、一歩踏み出してみたり……!」と、ステージ上で実際に大きな一歩を踏んでみせ、本作でまた新たな青山さんのお芝居が見られることが伝わってきました。
ちなみに古賀さんからそんな三和について、メインPV内にもある優と追いかけっこをした後のシーンが「超可愛かった!」と挙がると、青山さんからは「あそこが第一の鬼門」と収録秘話が。ちなみに日向さんも苦戦したシーンを挙げており、一輝と台本の読み合わせをするところで『もっと棒読みで』とディレクションを受け、「棒読みって、何だっけ……?」と一番苦労したかもしれないと振り返っていました。そんな優の棒読みシーンのなかでも、幼い彼が、セリフを言い終わり満足げに「うん!」と笑顔で頷くところが「本当に好き(笑)」と日向さんが言うと、天海さんが即座に「分かる! 彼のなかでは本当に良かったんだよね」と、優らしい可愛い魅力を語り合っていました。

「“最強の家族”を目指して、みんなで優勝目指しましょう!!」
「“最強の家族”を目指して、みんなで優勝目指しましょう!!」
その後はメインビジュアルや配信情報、日曜日のメゾンデが歌うオープニングテーマ『君にふさわしい奇跡』、帝乃三姉妹キャストがメインパーソナリティを務める公式ラジオと、新情報が続々解禁。特にメインPVが流れると、「観たことがないカットがたくさんあった!」「曲もいい!」と大興奮のキャスト陣。さらに帝乃父役を松風雅也さん、綾世昴役を茅野愛衣さんが担当することも発表に。青山さんが松風さんについて「私たち4人にとっても生涯の父になるであろう」と表し、収録現場での帝乃家の様子が垣間見えました。
青山さんは「三和の3です!」と推していた、3姉妹の3ポーズでフォトセッションを終えた一同は、最後のご挨拶へ。
まず「第3話までを観て、十分『帝乃三姉妹』の魅力は伝わりましたよね?」と客席に問い掛けた日向さんは、「第1話の放送から、引き続き楽しんでいただけたらとても嬉しいです。また我々がみなさんの前に立つときには、裏話をお話できたらと思いますので、今後ともどうぞよろしくお願いします」とコメント。
次に天海さんは「今日はドキドキしていたんですけど、温かい拍手をいただけて嬉しかったです」と、収録現場だけでなく上映会の場でもアットホームな雰囲気を感じていたようです。「大画面でも楽しみ尽くせなかったところが、たっくさん!あると思うんです。なので放送が始まったら、画面の右上から右下、左下、左上まで、余すところなく何度も楽しんでいただけたら嬉しいです」と語ると共に、「これからも作品を盛り上げられたらと思います」と意気込みを伝えてくれました。
印象的なセリフとして、優の「いってらっしゃい」を挙げていた古賀さんは、「家族や、家族の繋がりについて、改めて考えさせられる作品だなと思います」と作品の魅力に触れます。さらに「可愛い三姉妹と、可愛いのにカッコいい優くんを、いっぱい観ていただけたら嬉しいです」と、ファンへ想いを届けていました。
最後に熱弁を見せてくれた青山さん。「まずはこの作品を描いてくださったひらかわあや先生には、頭が上がらない! 足を向けて寝られない!! 感謝の気持ちでいっぱいです。それからアニメーション制作のP.A.WORKSのみなさんにも……」と制作陣への感謝を切り出し、さらに「みなさんも朝早くから大混雑のお台場に来ていただいて、どんな苦行だよ!?と思われたかもしれませんが、今日は楽しい時間が過ごせて嬉しかったです」とファンにも深く感謝。そこから「三姉妹の家族の輪が広まっていったら嬉しい。もっと上を目指して、最強の家族になっていけるように。誰一人欠けることなく、みんなで優勝目指しましょう! ありがとうございました!!」と大演説で会場を沸かし、お披露目会を締め括りました。
最後は客席のファンが、作品の大事なセリフである「いってらっしゃい」をキャストに贈り、4人が「いってきまーす!」と元気よく返して終演に。「まだまだこんなものじゃないです!」と4人が豪語する『帝乃三姉妹は案外、チョロい。』の本放送に、どうぞご期待ください!
